第1夜「奈緒子」について
今回、上映する映画「奈緒子」は壱岐の人ならほとんどの方が知っている人気漫画「奈緒子」の実写版です。2008年に上映され、漫画の舞台である壱岐では2007年に撮影が行われました。
今回、新型コロナウイルスでなかなか島外に行けなくなった壱岐島のみなさんに楽しい時間を提供できればと思い、壱岐星空映画村というプロジェクトを立ち上げましたが、最初に上映する映画は「奈緒子」と決めていました。
その理由の一つは、やはり壱岐を舞台にした映画であるということ。
2008年公開の映画のため、今の壱岐の子ども達はほとんど見たことがないと思いますが、自分たちが暮らすこの島が舞台になった素晴らしい作品があることを知ってもらい、この島に愛着と誇りを持って欲しいという想いです。
そして、もう一つの理由。
主演の三浦春馬さんは、当時17歳で主役の壱岐雄介を演じられ、壱岐の島民にとって特別な俳優になりました。2015年9月には再度、壱岐を訪問され、一支国博物館では壱岐の歴史にも関心を寄せていらっしゃいました。
その後、若手実力派俳優として大きく成長され、多くのファンに愛される姿を壱岐島民も心から応援していたものと思います。
しかし、7月のニュースで三浦さんの訃報を聞き、その早すぎる死に多くの島民が驚き、悲しみました。
長崎県出身の歌手で俳優の福山雅治さんは、三浦さんの訃報に接し、ラジオ番組の中で、「春馬くんの作品をより一層、愛してあげてください。それが、彼が生きてきた証になり、“俳優・三浦春馬”、“歌手・三浦春馬”の永遠の命となっていくことと思います。あなたの心で思い続けてくださることが、春馬くんのアーティスト生命というものを永遠にしていくのだと思います。」と呼びかけられました。
その呼びかけに同じ長崎県民である私たちも応じたいと思います。
また、私たち実行委員会は、今回、映画「奈緒子」を上映することで、壱岐島民があらためて「生きる」ということや「命」の意味を考えるキッカケになればと思っています。
公開当時に「奈緒子」を観た親と、今回、「奈緒子」を初めて観る子どもとのコミュニケーションも生まれると考えています。
私たち壱岐島民にとって、三浦春馬さんはこれからも特別な俳優であり続けることでしょう。その若かりし姿をぜひ今回の映画「奈緒子」で感じてください。
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