壱岐星空映画村第一夜のスクリーンテスト設置!

そういえば、「野外映画上映をする」と告知したのはいいのですが、どんな機材やスクリーンを使うのかをお知らせしておりませんでした。


今回、色々な事情があり、今後も使えるようにと、250インチのスクリーンとプロジェクターを購入しました!買ったのはこちらの商品。


正直、野外上映と言えば、バルーンタイプのエアスクリーンをイメージはしていたのですが、かなりの高額で手が届く代物ではありませんでした...


しかし、ネットで調べてみると、スクリーンだけであればかなり安いことがわかりました。250インチでも16,800円です。



スクリーンだけだと土台が必要になりますが、建物に壁掛けしたり、屋内でも使いやすい、設置もしやすいといったメリットがあることがわかりました。



「後は、土台があればイケる!!」


と思い、土台を何にしようか考え、工事現場のように足場を組む方法も考えたのですが、「壱岐っぽい」、「お金のかからない素材」、「誰でもどこでもできそう」という観点から、会長:柴山の頭に浮かんだのは壱岐にたくさんある「竹」でした。


中国の歴史書「魏志倭人伝」にも壱岐は「竹林が多い島」と記述されているように、竹林が繁茂している山々が多いのですが、所有者の高齢化などで山の手入れが追い付かず、ほとんどが荒れた山になっています。


丈夫でしなやかな竹は成長も早く、しかもタケノコは食べられる。そんな竹をもっと有効活用していくことは、「持続可能な社会」への一つのアプローチだと思っています。


さっそくイメージを図面化し、最初に考え付いたのはこんなトラックを使う方法です。これをベースに熊本で竹あかりを演出しているちかけんにも安全面のアドバイスをいただきながら、設計図を作っていきました。




トラックの荷台を使うことで少し上にスクリーンを設置することができ、トラック本体を基礎に竹を固定することで安定感を増します。


田舎にはどこにでもある「竹」と「軽トラック」、この方法ならどこの田舎でもできるし、映画館のない地域でもコスト安く楽しめる!みんなで作れば、楽しいし!!


ということで、実際に今日、竹を伐採し、組み立ててみました。ちなみに、今回は壱岐で建設業を営む割石工務店さんにご協力いただきました。


まずは、柴山の実家の山に行き、竹を10本ほど切り出します。


台風の後ということもあって、山はなかなかの荒れ具合です。



竹は根元の方で直径7~8cmぐらいの細すぎず、太すぎず、作業がしやすいものを選びました。長さはスクリーンに併せて6~7m程度を余裕で確保できる長さにし、現場で調整することにしました。



さほど太くない竹なので、持ち運びもしやすかったです。



トラックに載せて、上映会場となる芦辺中学校に運搬します。今回は、那賀自動車さんのご厚意で、車載車をお借りすることができたので、軽トラック式ではなく、1台の車載車を基礎にしました。


さっそく切り出した竹をヒモを使って、地面で組み立てて、車載車に設置したのが下の写真です。



車載車の荷台いっぱいに竹を組みました。



強度を出すために、ナナメに筋交いと後ろには支えも入れます。支えを入れないと、風でスクリーンの上の方が揺れていました。



下の竹はこのように竹で杭打ちをしてくださいました。これで抜けにくく、より頑丈に。



約2時間ほどで、スクリーンの土台が組みあがりました。竹の切り出しが1時間ぐらいだったので、3時間ぐらいだと思います。


この組み方なら一般の人でも十分できるし、慣れればもっと時間短縮できると思います。さほどお金をかけなくても屋外映画上映ができそうですね。



さっそく250インチのスクリーンを張ってみました。竹にヒモで固定しています。


仮設置のため、すべての穴にヒモは通していませんので、外側が少しよれています。また、スクリーンは出したばかりなので、シワがよっています。(このスクリーンはアイロンをかけることでシワを伸ばします。)



18:30分頃、プロジェクターを投影してみました。250インチ、なかなかの迫力です。車載車が屋外上映用のスクリーン付きの車に見えます(笑)


周りはまだ明るく、映像によっては、後ろの竹の筋交いが透けて見えることがありましたが、周りが暗くなれば、ほとんど気にならなくなりました。(気になる場合は、ブルーシート等をスクリーンと竹の間に貼るといいと思います。)



すっかり日が暮れた19:30頃、プロジェクターの色の微調整や音の状況等をチェック。


なかなかいい感じ。


いや、とてもいい感じ!



とうことで、頭に描いたイメージどおりのスクリーンが出来上がりました!割石工務店の皆さん、ありがとうございました♪


ちなみに、ネットでググっても竹で作った映画スクリーンの土台は出てこなかったので、世界初なのかもしれません。言い過ぎか(笑)


しかし、サスティナブル感がありますね。


9/21の本番に向けて、微調整を行っていきますので、本番をお楽しみに!!


P.S ぜひ、映画館のない地方で「屋外映画上映をしたい!」と思っている方がいらしたら、この方法、参考にしてみてください。プロジェクターも今あるもので十分かもしれません。

壱岐星空映画村

星空の下、 壱岐島に一晩だけ出現する 不思議な映画村。

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